オープン戦の勝率はシーズンのパフォーマンスに影響するのか

先日オープン戦が終了しましたね。優勝は阪神ベイスターズは辛うじて最下位を回避して 11 位でした(ううう…)。

例年,オープン戦の結果とシーズンでのパフォーマンスとの関係の有無が話題になるので,自分なりに調べてみました。

1. オープン戦の勝率とシーズン全体の勝率の関係は?→関係なさそう

過去 5 年間の各球団のオープン戦の勝率と,シーズン全体の勝率の関係は,以下のようになりました。

f:id:hoshiotan:20210322150822p:plain

相関係数は -0.01 で,ほとんど関係がないことがわかりました。すなわち,オープン戦でいかような成績でもシーズンの勝率とは関係ないと考えられます。

次に,オープン戦での勝率が悪いなら,シーズンの序盤の方も調子が悪いのでは?と考え,4 月までの勝率との関係を調べました。

2.オープン戦の勝率とシーズン序盤の勝率の関係は?→関係なさそう

f:id:hoshiotan:20210322151402p:plain

相関係数は 0.00 で,これまたほとんど関係がないことがわかりました。すなわち,シーズンが始まればオープン戦とは全然別のパフォーマンスになるということがわかります。

最後に,オープン戦では普段のシーズンと違って他リーグのチームとの対戦が多いので,交流戦の勝率との関係を調べてみました。

3.オープン戦の勝率と交流戦の勝率の関係は?→若干関係あり?

f:id:hoshiotan:20210322151537p:plain

相関係数は 0.25 で,(見方によりますが)若干関係があるのかもしれない…?くらいの数値です。確かにこのグラフを見ると,オープン戦で勝率が高めのチームは,交流戦でも勝率が高くなっていそうということが読み取れます。

まとめると,オープン戦で成績が悪くてもあまり気にすることはない(ただし交流戦は若干関係があるかも,くらい)と言っていいでしょう。シーズンが始まればぜんぜん違うチームになる可能性も十分にあります。(逆も然りです。)それを信じて 3/26 の開幕を楽しみにすることにします。*1

*1: 5 年分しかデータを調べていないので,さらに調べればより正確な結果が得られるのではないかと考えられます。